変形性股関節症

変形性股関節症とは？

変形性股関節症（へんけいせいこかんせつしょう）は、股関節の関節軟骨が損傷や劣化を起こし、痛みや機能障害を引き起こす状態を指します。股関節は体重を支える大きな関節であり、日常生活の動作や運動に重要な役割を果たしています。変形性股関節症は、加齢や過度の負担、遺伝的な要素などにより、股関節の軟骨組織が摩耗や損傷を受けることで発生します。

変形性股関節症の主な特徴は、次のようなものです

痛み:
股関節周辺での痛みや不快感が現れます。通常、股関節の前面や太ももの内側に痛みを感じることが多いです。

関節の制限:
関節の可動域が制限され、日常的な動作や運動が困難になる場合があります。腰や膝の痛みも関連することがあります。

動作の制約：
歩行や階段の上り下りなどの動作が制約され、困難や痛みを伴うことがあります。

剛直性：
症状の進行により、股関節の可動域がますます制限され、関節が固まることがあります。

変形性股関節症の治療は、症状の程度や患者の状態によって異なります。初期段階では、非薬物療法として体重管理や適切な運動、物理療法などが推奨されます。症状の進行が著しくなった場合や非薬物療法の効果が限定的な場合には、手術治療が検討されることもあります。手術の選択肢には、人工関節置換術や関節形成術などがあります。

変形性股関節症の主な原因

変形性股関節症の主な原因は、加齢による関節組織の劣化と軟骨のすり減り、遺伝的要因や家族歴、長期間の過度な関節への負荷、骨や関節の形状や構造の異常、外傷や怪我による関節組織の損傷です。

①加齢:：
加齢に伴い、関節の軟骨組織は徐々に劣化し、変形性股関節症のリスクが高まります。年齢とともに軟骨がすり減り、摩擦が増えることで関節の機能が低下し、症状が現れる場合があります。

②遺伝的要因:：
遺伝的な要素も変形性股関節症の発症に関与しています。家族歴に変形性股関節症の人がいる場合、遺伝的な要因が関与している可能性があります。

③過度な負荷や外傷:
長期間にわたる過度な関節への負荷や、怪我や外傷が関節組織に損傷を与えることで、変形性股関節症のリスクが高まることがあります。例えば、スポーツや肉体労働による反復的な負荷や、関節を直接的に傷つける外傷が原因となることがあります。

④骨や関節の異常
骨や関節の形状や構造の異常がある場合、関節の不均衡や負荷の不均等な分布が生じることがあり、変形性股関節症のリスクを高めることがあります。

これらの要素が組み合わさることで、変形性股関節症が発症する可能性が高まります。ただし、個人の状態や環境によって原因や進行度合いは異なるため、医師や専門家の評価と診断が必要です。適切な治療や予防策を選択するためには、医師や専門家の指導を受けることが重要です。

他の治療院と変形性股関節症の違い

凪の音整骨院は、変形性股関節症において独自のアプローチを取っています。まず、私たちは患者さんの足元から始めることを重視しています。なぜなら、足は私たちの身体の基礎であり、歩行や姿勢に大きな影響を与えるからです。足の問題や歪みを正確に評価することで、変形性股関節症の原因となる足の不調を特定することができます。

その中で、私たちは最新の足治療技術である距骨調整を取り入れています。距骨は足の骨の一部であり、適切な位置やバランスを保つことが重要です。凪の音整骨院では、専門の技術と知識を駆使して、距骨を調整し、足のバランスを整えることで変形性股関節症の改善を図っています。

また、私たちはオーダーインソールの提供も行っています。オーダーインソールは、足の形状や歩行パターンに合わせて作られた特注の中敷です。患者さんが院に来ていない時でも、オーダーインソールを使用することで足のサポートや治療効果を得ることができます。オーダーインソールは、足の姿勢を補正し、負担を軽減する役割を果たし、変形性股関節症の進行を抑制する助けとなります。

凪の音整骨院では足の状態を詳細に把握するために、足の3D測定を行っています。これにより、足の形状や動きを客観的に評価し、問題点を明確に把握することができます。3D測定の結果を可視化することで、患者さんとの共有や治療計画の立案に役立ちます。この詳細なデータに基づいて、個々の患者さんに最適な治療プランを提案し、変形性股関節症の改善を追求しています。

さらに、凪の音整骨院ではトレーニングジムも運営しており、運動指導や歩行指導も行っています

さらに、トレーニングジムでは、変形性股関節症の改善や予防のために適切な運動プログラムを提供しています。専門のトレーナーが患者さんに対して個別に指導し、適切な運動や筋力トレーニングを行うことで、関節の安定性を向上させ、痛みや炎症の軽減に効果をもたらします。

また、歩行指導も重要な要素です。凪の音整骨院では、患者さんの歩行パターンを詳細に分析し、姿勢の改善や足の負荷分散をサポートするための適切な歩行方法を指導します。正しい歩行姿勢を習得することで、関節への負担を軽減し、変形性股関節症の進行を抑制します。

凪の音整骨院のアプローチは、総合的かつ個別化された治療を提供することにあります。患者さんの足の問題や歪みを的確に評価し、最新の治療技術やオーダーインソール、3D測定、運動指導、歩行指導などを組み合わせることで、変形性股関節症の改善と痛みの軽減を実現します。私たちは患者さんの健康と快適な生活をサポートするために、最善の治療法を提供しています。

治療内容について

①カウンセリング

凪の音整骨院では、変形性股関節症治療においてカウンセリングの重要性を認識しています。私たちは、患者さんの足の問題や歪みを評価することで、変形性股関節症の原因を特定し、適切な治療プランを提案します。

問診の際には、ただ痛みの部位を聞くだけでなく、患者さんの既往歴や症状の経過、神経症状の有無など、幅広い情報を収集します。過去の仕事内容や現在の生活状況も重要な要素であり、その人の行動パターンが足の状態に影響を与える可能性があります。

また、専門的な測定機器を活用して、足の状態を客観的に評価します。3D測定を行うことで、足の形状や動きを細かく分析し、問題の箇所を特定することができます。これにより、変形性股関節症の原因をより精密に特定し、適切な施術や治療プランを立案することができます。私たちは患者さんとのコミュニケーションを大切にし、個々の状態に合わせた効果的な治療を提供しています。

②施術の内容

当院では、変形性股関節症の治療において総合的なアプローチを取っています。以下に、主な治療内容をご紹介いたします。

整体療法
手技療法を用いて、筋肉や関節の調整を行います。適切な圧やストレッチを加えることで、足の筋肉の緊張をほぐし、関節の動きを改善します。

トレーニング指導
患者さんに適切な足のトレーニングや筋力トレーニングを指導します。足の筋力の向上やバランスの改善は、変形性股関節症の症状を軽減する助けとなります。

距骨調整
足の骨である距骨の位置やバランスを整える施術を行います。適切な位置とバランスを保つことで、足の形状を改善し、変形性股関節症の進行を抑制します。

骨格矯正
身体の歪みを整えるために、骨格矯正を行います。施術は安全で快適であり、音を伴わない方法を使用します。

これらの施術手法は、患者さんの症状や足の状態に合わせて組み合わせ、個別の治療プランを立案します。患者さんとのコミュニケーションを重視し、共同作業として治療を進めていきます。私たちは、総合的なアプローチを通じて、変形性股関節症の症状の緩和と健康な足の回復をサポートいたします。

③アフターサポート

当院では、変形性股関節症治療においてオーダーインソールの活用も重視しています。オーダーインソールは、足の形状や歩行パターンに合わせて作られた特注の中敷です。

オーダーインソールは、足のサポートや姿勢の改善、負担軽減など、さまざまな効果が期待できます。施術後の状態を維持し、変形性股関節症の再発予防にも役立ちます。オーダーインソールの使用により、足のバランスを調整し、全体の身体の調和を促進することができます。

患者さんの足の状態を詳しく評価し、適切なオーダーインソールの使用方法やケア方法についても丁寧に説明します。また、定期的なフォローアップにより、オーダーインソールの効果や適合性を確認し、必要な調整や修正を行います。

オーダーインソールは、個々の足の特性に合わせてカスタマイズされます。患者さんの足に最適なインソールを提案し、より効果的な治療と変形性股関節症の改善をサポートします。私たちは、オーダーインソールを通じて、足のサポートと変形性股関節症の治療を総合的に行い、患者さんの健康な生活をサポートしています。

治療の考え方について

当院の施術内容は、基本的にどの症状に対しても同じ流れでおこなっております。私たちは、身体の歪みが不調を引き起こし、痛みを誘発することを前提としています。そのため、痛みがどこに出るかは、患者さんの日常生活や仕事、家事などの動作のクセによって異なります。

人間は何か動作を必要とするとき、手足や末端が動きます。食事をするときや物を取るとき、本を読むときも、手足や末端が必ず動作します。現代では、携帯電話を触る時間が増えましたが、携帯を見るという行為自体は動かしていないと感じるかもしれません。しかし、携帯を目の前にもってくるだけでも、肩甲骨や鎖骨、肩関節、肘関節、手首、指先が使われています。また、座っていても足を組んだり、腕を組んだりするなど、手足や末端を使わないことはほとんどありません。

自分自身が変な姿勢や身体の使い方をしていないと思っていても、日々の微妙な左右差が徐々に大きな差として表れることがあります。このことから、施術も手足や末端からバランスの取れた身体の状態に調整し、手足や末端を均等に戻していくことが重要です。ただし、バキバキやボキボキといった痛みを出すような施術は行いません。

身体はおおよそ左右対称であり、微妙な違いが存在します。それぞれの個人の本来の位置に整えることで、他の部分も自然に元の状態に戻ろうとします。その結果、痛みが取れるのです。頭痛、肩こり、腰痛、股関節痛など、ほとんどの症状に当てはまる考え方です。私たちは、患者さんの身体を自然な状態に戻すことで、痛みの軽減や症状の改善をサポートします。