足底筋膜炎

足底筋膜炎とは？

足底筋膜炎は、足底筋膜と呼ばれる組織の炎症を指します。足底筋膜は足のアーチを支える重要な組織であり、歩行時に強い負荷やストレスを受けます。足底筋膜炎は、この組織に過度の圧力や繰り返しの負荷がかかった場合に発生することが多く、ランニングやジャンプ、長時間の立ち仕事などが原因とされます。

足底筋膜炎の主な症状は、足底の痛みや違和感です。特に朝起きたときや長時間の静止後に痛みが強くなることがあります。また、歩行時や運動時にも痛みが現れることがあります。痛みは足底の中央やかかと周辺に感じられることが多いですが、個人によって症状の範囲や強度は異なります。

足底筋膜炎の治療方法は、症状の程度や患者さんの状態によって異なります。初期の段階では、安静やアイシング、ストレッチ、足底のサポートを目的とした特殊な靴やインソールの使用などが行われることがあります。また、物理療法や足底マッサージ、電気療法なども効果的です。症状の重度や長期化した場合には、抗炎症薬の処方やステロイド注射、理学療法士による適切なリハビリテーションが行われることもあります。

足底筋膜炎の予防には、適切な靴の選択やクッション性のあるインソールの使用、適度なストレッチや筋力トレーニングが重要です。また、過度な負荷や反復動作を避け、適切な休息とリカバリーを取ることも大切です。

足底筋膜炎は慢性化する場合もあり、早期の対応が重要です。症状が続く場合は、専門医や整形外科医に相談し、適切な診断と治療と治療計画を立てることが推奨されます。専門医は、症状の評価や身体の検査を行い、炎症の程度や原因を特定します。

足底筋膜炎の主な原因

①過度な負荷や繰り返しの運動：
長時間の立ち仕事や激しいスポーツなど、足に過度な負荷がかかる状況や同じ動作を繰り返すことが足底筋膜炎の原因となります。これにより、足底の筋肉と腱に過度なストレスがかかり、炎症や組織の損傷が生じます。

②足の異常な構造や歩行パターン：
足の構造的な異常や歩行パターンの問題も足底筋膜炎を引き起こす要因です。例えば、高アーチや扁平足、内反足などの足の形状の異常がある場合や、歩行時に過剰な内反回内（足の内側に傾く動き）が起きる場合には、足底の負担が増加し、炎症が発生しやすくなります。

③不適切な靴の使用：
狭いつま先や硬い底の靴、適切なサポートやクッションが欠けた靴を履くことも足底筋膜炎の原因となります。このような靴は足底に過度な圧力をかけ、足底の組織に炎症や損傷を引き起こす可能性があります。

これらの要因が組み合わさることで、足底筋膜炎が発生しやすくなります。日常生活や運動時の足の負荷を適切に管理し、適切な靴の選択やケアを行うことが重要です。また、足の構造や歩行パターンに異常がある場合には、専門家の診断やアドバイスを受けることがおすすめです。

他の整骨院と足底筋膜炎治療の違い

凪の音整骨院は、足底筋膜炎治療において独自のアプローチを取っています。私たちは足の問題や歪みを評価し、足底筋膜炎の原因となる足の不調を特定するために、足元からのカウンセリングを行います。

その中で、最新の足治療技術である距骨調整を活用しています。距骨は足の骨の一部であり、正しい位置とバランスを保つことが重要です。凪の音整骨院では、熟練した技術と専門知識を駆使して、距骨の調整を行い、足のバランスを整えることで足底筋膜炎の改善を目指します。

また、凪の音整骨院ではオーダーインソールの提供も行っています。オーダーインソールは、足の形状や歩行パターンに合わせて作られる特注の中敷です。患者さんが院外にいる時でも、オーダーインソールを使用することで足のサポートや治療効果を得ることができます。

さらに、凪の音整骨院では足の状態を詳細に把握するために、足の3D測定を実施しています。これにより、足の形状や動きを客観的に評価し、問題点を明確に把握することができます。3D測定の結果を視覚化することで、患者さんとの共有や治療計画の立案に役立ちます。

さらに、凪の音整骨院ではトレーニングジムも併設しており、運動指導や歩行指導も行っています。足底筋膜炎の改善や予防には適切な運動や筋力トレーニングが重要です。専門のトレーナーから適切な指導を受けることで、足底筋膜炎の管理や足のバランスの改善をサポートします。

治療の流れ

①カウンセリング

凪の音整骨院では、足底筋膜炎治療においてカウンセリングの重要性を認識しています。患者さんの足の問題や歪みを評価することで、足底筋膜炎の原因を特定し、適切な治療プランを提案しています。

問診の際には、痛みの部位だけでなく、患者さんの既往歴や症状の経過、神経症状の有無など、幅広い情報を収集しています。過去の仕事内容や現在の生活状況も重要であり、それらが足の状態に影響を与える可能性があります。

また、専門的な測定機器を使用して、足の状態を客観的に評価しています。3D測定を行うことで、足の形状や動きを細かく分析し、問題の箇所を特定することができます。これにより、足底筋膜炎の原因をより正確に特定し、適切な施術や治療プランを立案しています。私たちは、患者さんとのコミュニケーションを重視し、個々の状態に合わせた効果的な治療を提供しています。

②施術の内容

当院では、足底筋膜炎の治療において総合的なアプローチを取っています。以下に、主な治療内容をご紹介いたします。

整体療法
手技療法を用いて、足の筋肉や関節の調整を行います。適切な圧やストレッチを加えることで、足底筋膜の緊張を緩和し、炎症や痛みの軽減を図ります。

トレーニング指導
患者さんに適切な足のトレーニングや筋力トレーニングを指導します。足の筋力の向上や柔軟性の向上を促すことで、足底筋膜の負担を軽減し、回復を促します。

距骨調整
足の骨である距骨の位置やバランスを整える施術を行います。適切な位置とバランスを保つことで、足の形状を改善し、足底筋膜炎の進行を抑制します。

骨格矯正
身体の姿勢に着目し、正しい姿勢の維持や身体のバランスを整えることで、足底筋膜への負担を軽減します。

これらの施術手法は、患者さんの症状や足の状態に合わせて組み合わせ、個別の治療プランを立案します。患者さんとのコミュニケーションを大切にし、共同作業として治療を進めていきます。私たちは、総合的なアプローチを通じて、足底筋膜炎の症状の軽減と健康な足の回復をサポートいたします。

③アフターサポート

当院では、足底筋膜炎の治療においてオーダーインソールの活用も重視しています。以下に、オーダーインソールの特徴と効果についてご説明いたします。

オーダーインソールは、足の形状や歩行パターンに合わせて作られた特注の中敷です。患者さんの足にピッタリ合った形状やサポートを提供し、足底筋膜にかかる負担を軽減する役割を果たします。

オーダーインソールの効果は多岐にわたります。まず、足のサポートにより、足底筋膜の負担を分散し、炎症や痛みの軽減を図ります。また、足の形状や姿勢の改善により、足底筋膜への負担を減らし、回復を促進します。さらに、オーダーインソールは足のバランスを整える効果もあり、全体の身体の調和を促進します。

患者さんの足の状態を詳しく評価し、適切なオーダーインソールの使用方法やケア方法についても丁寧に説明します。また、定期的なフォローアップにより、オーダーインソールの効果や適合性を確認し、必要な調整や修正を行います。これにより、患者さんが最適なサポートを受けながら治療を進めることができます。

治療の考え方について

当院の施術内容は、基本的にどの症状に対しても同じ流れをおこなっております。私たちは、身体の歪みが不調を引き起こし、痛みを誘発することを前提としています。そのため、痛みがどこに出るかは、患者さんの日常生活や仕事、家事などの動作のクセによって異なります。

人間は何か動作を必要とするとき、手足や末端が動きます。食事をするときや物を取るとき、本を読むときも、手足や末端が必ず動作します。現代では、携帯電話を触る時間が増えましたが、携帯を見るという行為自体は動かしていないと感じるかもしれません。しかし、携帯を目の前にもってくるだけでも、肩甲骨や鎖骨、肩関節、肘関節、手首、指先が使われています。また、座っていても足を組んだり、腕を組んだりするなど、手足や末端を使わないことはほとんどありません。

自分自身が変な姿勢や身体の使い方をしていないと思っていても、日々の微妙な左右差が徐々に大きな差として表れることがあります。このことから、施術も手足や末端からバランスの取れた身体の状態に調整し、手足や末端を均等に戻していくことが重要です。ただし、バキバキやボキボキといった痛みを出すような施術は行いません。

身体はおおよそ左右対称であり、微妙な違いが存在します。それぞれの個人の本来の位置に整えることで、他の部分も自然に元の状態に戻ろうとします。その結果、痛みが取れるのです。頭痛、肩こり、腰痛、股関節痛など、ほとんどの症状に当てはまる考え方です。私たちは、患者さんの身体を自然な状態に戻すことで、痛みの軽減や症状の改善をサポートします。