外反母趾

外反母趾とは？

外反母趾は、足の指の一番外側の指（母趾）が内側に向かって曲がり、他の指と重なる状態を指します。これにより、母趾の付け根部分が外側に突出し、足の形が変形します。外反母趾は比較的一般的な足の問題であり、主に女性によく見られます。

外反母趾の主な原因は、遺伝的要素や環境要因が関与していると考えられます。遺伝的要素により、足の骨の形状や筋力のバランスに個人差が生じることがあります。また、狭い靴や高いヒールの使用、足の筋力の弱さなども外反母趾を促進する要因とされています。

外反母趾の症状には、母趾付け根の腫れや痛み、母趾の内側に他の指が重なる、歩行時に不快感や痛みが生じるなどがあります。また、足の形が変形し、外反母趾が目に見えるようになることもあります。

外反母趾の治療方法は、症状の程度や患者さんの状態によって異なります。軽度の場合は、靴の選択や物理療法が行われることがあります。適切な靴の選択や足の筋力を改善するエクササイズ、テーピングなどが行われます。また、専用の足底矯正具や足指の分離具を使用することで足の形状を補正することもあります。重度の場合や症状が慢性的に続く場合には、手術が必要となる場合もあります。

外反母趾の治療には、早期の対応が重要です。適切な治療法を選択し、専門医や整形外科医の指導のもとで適切なケアを受けることで、症状の改善や進行の予防が可能となります。

外反母趾の主な原因

日常の姿勢や動作のクセなどが、骨格に大きなストレスを与える要因となる場合、その原因は距骨のズレにあると考えられます。身体の体幹部が歪むと、個々の重心位置に身体の重心を置くことが難しくなり、足部も強制的に形を変えることがあります。この状態は過剰な回内と呼ばれ、足部に異常な状態を引き起こし、外反母趾につながる可能性があります。過剰な回内によって神経が引っ張られ、緊張が増して痛みを引き起こすことがしばしばあります。

①距骨のズレ：
外反母趾は遺伝的な傾向があることがあります。家族に外反母趾を持つ人がいる場合、遺伝的な要素が関与している可能性があります。

②靴の選択と使用：
狭い靴やつま先の狭い靴を長時間使用することや、高いヒールの使用は、足に過度の圧力や負荷をかけることがあります。このような状況が外反母趾を引き起こす要因となる場合があります。

③足の構造と筋力の問題：
足の骨の形状や筋力のバランスに問題がある場合、外反母趾の発症リスクが高まる可能性があります。例えば、足のアーチが低い、足の筋力が弱い、または足の指の柔軟性に制限がある場合などです。

これらの要素が組み合わさることで、外反母趾が発症する可能性が高まります。しかし、個人によって原因や進行度合いは異なるため、専門家の評価と診断が必要です。適切な治療や予防策を選択するためには、医師や専門家の指導を受けることが重要です。

他の整骨院と外反母趾治療の違い

凪の音整骨院は、外反母趾治療において独自のアプローチを取っています。まず、足元からのカウンセリングが特徴的です。足は私たちの土台であり、歩行や姿勢に大きな影響を与えます。凪の音整骨院では、足の問題や歪みを評価し、外反母趾の原因となる足の不調を特定します。

その中で、最新の足治療技術である距骨調整を取り入れています。距骨は足の骨の一部であり、適切な位置やバランスを保つことが重要です。凪の音整骨院では、専門の技術と知識を用いて、距骨を調整し、足のバランスを整えることで外反母趾の改善を図ります。

また、凪の音整骨院ではオーダーインソールの提供も行っています。オーダーインソールは、足の形状や歩行パターンに合わせて作られた特注の中敷です。患者さんが院に来ていない時でも、オーダーインソールを使用することで足のサポートや治療効果を得ることができます。

さらに、足の状態を詳細に把握するために、凪の音整骨院では足の3D測定を行っています。これにより、足の形状や動きを客観的に評価し、問題点を明確に把握することができます。3D測定の結果を可視化することで、患者さんとの共有や治療計画の立案に役立ちます。

さらに、凪の音整骨院ではトレーニングジムも運営しており、運動指導や歩行指導も行っています。外反母趾の改善や予防には適切な運動や筋力トレーニングが重要です。患者さんは専門のトレーナーから適切な指導を受けることで、外反母趾の管理や足のバランスの改善をサポートされます。

治療の流れ

①カウンセリング

凪の音整骨院では、外反母趾治療においてカウンセリングの重要性を認識しています。私たちは、患者さんの足の問題や歪みを評価することで、外反母趾の原因を特定し、適切な治療プランを提案します。

問診の際には、ただ痛みの部位を聞くだけでなく、患者さんの既往歴や症状の経過、神経症状の有無など、幅広い情報を収集します。過去の仕事内容や現在の生活状況も重要な要素であり、その人の行動パターンが足の状態に影響を与える可能性があります。

また、専門的な測定機器を活用して、足の状態を客観的に評価します。3D測定を行うことで、足の形状や動きを細かく分析し、問題の箇所を特定することができます。これにより、外反母趾の原因をより精密に特定し、適切な施術や治療プランを立案することができます。私たちは患者さんとのコミュニケーションを大切にし、個々の状態に合わせた効果的な治療を提供しています。

②施術の内容

当院では、外反母趾の治療において総合的なアプローチを取っています。以下に、主な治療内容をご紹介いたします。

整体療法
手技療法を用いて、筋肉や関節の調整を行います。適切な圧やストレッチを加えることで、足の筋肉の緊張をほぐし、関節の動きを改善します。

トレーニング指導
患者さんに適切な足のトレーニングや筋力トレーニングを指導します。足の筋力の向上やバランスの改善は、外反母趾の症状を軽減する助けとなります。

距骨調整
足の骨である距骨の位置やバランスを整える施術を行います。適切な位置とバランスを保つことで、足の形状を改善し、外反母趾の進行を抑制します。

骨格矯正
身体の歪みを整えるために、骨格矯正を行います。施術は安全で快適であり、音を伴わない方法を使用します。

これらの施術手法は、患者さんの症状や足の状態に合わせて組み合わせ、個別の治療プランを立案します。患者さんとのコミュニケーションを重視し、共同作業として治療を進めていきます。私たちは、総合的なアプローチを通じて、外反母趾の症状の緩和と健康な足の回復をサポートいたします。

③アフターサポート

当院では、外反母趾治療においてオーダーインソールの活用も重視しています。オーダーインソールは、足の形状や歩行パターンに合わせて作られた特注の中敷です。

オーダーインソールは、足のサポートや姿勢の改善、負担軽減など、さまざまな効果が期待できます。施術後の状態を維持し、外反母趾の再発予防にも役立ちます。オーダーインソールの使用により、足のバランスを調整し、全体の身体の調和を促進することができます。

患者さんの足の状態を詳しく評価し、適切なオーダーインソールの使用方法やケア方法についても丁寧に説明します。また、定期的なフォローアップにより、オーダーインソールの効果や適合性を確認し、必要な調整や修正を行います。

オーダーインソールは、個々の足の特性に合わせてカスタマイズされます。患者さんの足に最適なインソールを提案し、より効果的な治療と外反母趾の改善をサポートします。

私たちは、オーダーインソールを通じて、足のサポートと外反母趾の治療を総合的に行い、患者さんの健康な生活をサポートしています。

治療の考え方について

当院の施術内容は、基本的にどの症状に対しても同じ流れをおこなっております。私たちは、身体の歪みが不調を引き起こし、痛みを誘発することを前提としています。そのため、痛みがどこに出るかは、患者さんの日常生活や仕事、家事などの動作のクセによって異なります。

人間は何か動作を必要とするとき、手足や末端が動きます。食事をするときや物を取るとき、本を読むときも、手足や末端が必ず動作します。現代では、携帯電話を触る時間が増えましたが、携帯を見るという行為自体は動かしていないと感じるかもしれません。しかし、携帯を目の前にもってくるだけでも、肩甲骨や鎖骨、肩関節、肘関節、手首、指先が使われています。また、座っていても足を組んだり、腕を組んだりするなど、手足や末端を使わないことはほとんどありません。

自分自身が変な姿勢や身体の使い方をしていないと思っていても、日々の微妙な左右差が徐々に大きな差として表れることがあります。このことから、施術も手足や末端からバランスの取れた身体の状態に調整し、手足や末端を均等に戻していくことが重要です。ただし、バキバキやボキボキといった痛みを出すような施術は行いません。

身体はおおよそ左右対称であり、微妙な違いが存在します。それぞれの個人の本来の位置に整えることで、他の部分も自然に元の状態に戻ろうとします。その結果、痛みが取れるのです。頭痛、肩こり、腰痛、股関節痛など、ほとんどの症状に当てはまる考え方です。私たちは、患者さんの身体を自然な状態に戻すことで、痛みの軽減や症状の改善をサポートします。